ごあいさつ

片寄 大(宮城健康ストリートダンス協会会長)

 この度、広く一般市民を対象として、ストリートダンスの普及およびストリートダンスを通した健康増進をはかることを目的とする、宮城健康ストリートダンス協会を発足致しました。団体名の冒頭に宮城を冠したのには後述の如く地域住民の健康増進を目的とするという意味が込められております。本団体は発足したばかりであり実際の活動はこれからとなりますが、将来的には、ストリートダンスの普及およびストリートダンスによる健康増進を目的とした教室の開催、健康増進また健康に関する啓蒙、知識習得などを目的としたセミナーの開催、そしてストリートダンスによる健康増進効果の確認および公表を行っていきたいと考えております。以下当団体が発足されるまでの経緯を記したいと思います。

 当協会副会長でストリートダンス講師の大嶋雄大は、以前よりストリートダンスの治療的効果に気づき自身のストリートダンスを『体現』と名付け、医療の現場で生かしたいという思いを持っていました。しかし医療関係者ではない為医療の現場でダンス療法を実践するチャンスに恵まれませんでした。一方片寄は平成18年より大嶋雄大にストリートダンスを習う中で、ストリートダンスのいくつかの動きの中に東洋医学的効能がありそうであることを見いだしました。そして我々2人はいつの日がストリートダンスを臨床の場で生かしていこうと意気投合いたしました。それは東日本大震災より前、今から10年以上も前の話です。

 しかし、それはなかなか実現しませんでした。片寄が様々な業務に忙殺されダンスプロジェクトの創案に専念できなかったことが主な理由ですが、ストリートダンス単独での健康増進効果には限界があることがみえてその位置づけを定めることができず、またストリートダンスを臨床に生かす場を見出すことができず月日は流れていきました。昨今の臨床研究の現状において、一臨床医がストリートダンスの効果を科学的に示すことは極めて困難であることも大きな要因でした。

 ところが最近、練馬総合病院漢方センターセンター長中田英之氏の、『疾患と異なり生活習慣の問題で生ずる不具合は治療ではなく生活習慣の是正とセルフケアで対応すべきだ』という話に基づき、また片寄のこれまでの空手やエスニック料理などの分野での経験も交え、食事、運動、姿勢、睡眠などの指導を片寄の外来で総合的に行う様にしたところ目に見えて治療効果が上がることを経験するにつれ。このような経験を通し片寄の頭の中でストリートダンスもその総合的生活指導の一環という位置づけにすることができました。

 そこでストリートダンスの治療的効果を検討していく組織を作ろうという話になりました。我々の活動は身の回りにいる人をより健康にしたいといういわばローカルな活動であり団体名には地域の名前を冠することにしました。片寄は宮城郡の利府にある病院に勤務しており地盤は仙塩地区ですが、大嶋雄大は主に仙台を地盤として活動しており、共通のエリア名として宮城を選択しました。大嶋雄大は自らのストリートダンス『体現』を既存のストリートダンスとの差別化をはかりたいとの意向があり、我々の行う医療的ダンスを『健康ストリートダンス』と名付けることにしました。そして宮城健康ストリートダンス協会という団体名が決定しました。団体規約はフリーアナウンサーの大橋照子氏より頂いた『NPO法人日本話し方スピーチ協会』の規約を参考に令和元年秋に作成しました。そして宮城健康ストリートダンス協会として活動宣言を行うべく令和2年1月23日に宮城利府掖済会病院院内情報誌『えきさい』にて協会発足の宣言を行いました。宣言文は以下のURLより閲覧できます(https://www.rifuekisaikai.com/momonga/momonga46.html)。。

 さて宮城健康ストリートダンス協会の活動ですが、片寄が治療効果の高いストリートダンスの動きとして選択した、ダウン、フィッチウエイ、ハートビート、ワッキングの4つを大嶋雄大が踊ったものを動画撮影し、これを外来患者に見せることで生活指導をすることより開始しました。そのような活動を含めた診療の実際を令和2年7月27日、第149回塩釜臨床談話会にて発表、また同様の内容が宮城県医師会報(宮城県医師会報 895(8), 601-602、 2020)に掲載されたのを受け、その閲覧などを目的としたホームページを作成することにしました。

 宮城健康ストリートダンス教会は発足したばかりであり、その活動は微々たるものですが、コロナウイルス感染流行などで自宅での運動などを含めたセルフケアのニーズが高まっている昨今、地域に住む方々の健康増進により微力ながら日本経済の発展に寄与できることを願っております。